吉川教育長「全児童クラブの待機児童なくす」 高知市教委が英断
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市教委の新しい方針を説明する吉川教育長(4月28日) |
4月28日、吉川明男・高知市教育長は、待機児童が毎年大量に発生している高知市の放課後児童クラブのシステムを改め、今年度から直ちに待機児童をなくすために踏み込んだ対応をとることを明らかにしました。予算の制約や指導員の労働条件の確保などさまざまなハードルがある中で市教委が努力をして待機児童をなくす立場に思い切って立ったことは市民の切実な願いに応える英断といえます。
同日午後、吉川教育長は今春、放課後児童クラブに入会できなかった旭東小、介良潮見台小の母親との話し合いの中で「すべての学校で待機児童がゼロにするために踏み込んだ対応をする。新たな予算が必要になるが市長の了解をとった。財政、指導員労組との話も一定見通しがついた」と発言しました。
これまで市教委は、待機児童がでることを前提にして機械的ともいえる対応をとってきましたが、この日の話し合いでは吉川教育長が「待機児童解消は積年の課題。学校ごとの実状に合わせて対応していく。旭東小は空き教室を使って開設するという結論になった。介良潮見台小は5月から入会してもらえる。他の学校でも待機をなくす見通しはほぼついた」と従来の方針を大きく転換して、市教委として真剣に待機児童をなくす取り組みを直ちにすすめる立場を表明しました。(4月16日現在、12校、72人の待機がいる。市教委青少年課調べ)
5月から小1の子どもが入会できることになった母親は「本当に助かります。市教委がここまで真剣に考えてくれているとは思っていなかった」、「私たちの学校だけでなく全部の学校で待機がなくなると聞いてほんとうにうれしい」と話しました。(2008年4月28日 高知民報) |