映画館の上映「自粛」が大きな問題になっている中国人・李纓監督の映画「靖国 YASUKUNI」の配給元であるアルゴ・ピクチャーズが、6月に予定されていた四万十市など高知県内の自主上映にフィルムを提供しない意向を示していることが4月10日、県内映画関係者の話で分かりました。
アルゴは6月の四万十市での上映に同意していたにもかかわらず、一転フィルムの提供をしないことに。関係者によると理由は、「映画に登場する高知市在住の刀匠の男性が作品に難色をしめしており、男性の地元での上映は遠慮してほしい」という内容だったとしています。
高知県内では四万十市の他にも、高知市内の劇場や労働団体などで上映の動きがありましたが、アルゴ側がこの姿勢を変えなければ、上映は不可能になります。
高知民報はアルゴ・ピクチャーズに再三取材を申し入れていますが、4月11日夕方の時点でアルゴ側は取材に応じておらず、「劇場のブッキング問題などで多数の問い合わせがきており、すぐに回答できないことを理解願いたい」としています。(2008年4月11日 高知民報)
※アルゴへは、10日夕、11日午前、11日夕の3回、アルゴ側の見解を聞くため電話で取材を要請。いずれも電話に出た社員が「ただいま担当者が電話中なので終わったら、折り返し電話させる」、「会議をしているので終わり次第かけさせる」と応対しましたが回答はありませんでした。 |