教育長の不在が続いている東洋町教委に県教育委員会が3月21日発送した教育長を早期に置くことを指導する文書に対し沢山保太郎・東洋町長は、3月25日に宮地弥典・県教育委員長に「公開質問状」を送付しました。
県教委の指導には沢山町長が強く反発。町教育長人事をめぐり町長と県教委が対立する異例な事態となりました。質問状で沢山町長が主張している主な論点は、@指導の事前に問い合わせもなく調査が不十分、A現状は「教育長が欠けた時」に該当し職務代行者を置いているので法令の許す範囲であり、県教委も容認してきた、B同町で深刻な問題になっている町外への越境入学を看過しながら形骸化した制度について大々的に取り上げるのは本末転倒----などというもの。
県教委教育政策課は、指導内容について「あくまでも町教委への指導であり、強制力はない。10カ月以上、教育長が不在であることは法律上好ましくないのでの是正を求めたもの」としています。
町教委への指導に町長が反論することの是非について沢山町長は「教育委員の任命は町長の権限であるので質問した」。沢山町長はこの他にもインターネットの公式ブログに質問状を公開、また「市町村の現状を熟知している県教委は、適当な人を推薦するなどアドバイスすることがあってしかるべきだし、少なくとも事前に事情聴取すべきだ。センセーショナルなパフォーマンスで新聞沙汰にして済む問題ではない」などと県教委を批判する文書を掲載しています。(2008年3月25日高知民報) |