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イージス艦事故の原因究明と再発防止を求める意見書を可決 自民だけが反対した(3月24日 高知市議会) |
3月17日の高知市議会本会議の質問で2月19日に千葉県房総半島沖で発生した海上自衛隊イージス艦が漁船と衝突した事故で、漁船に乗っていた被害者親子を「居眠りでもしてたんでしょう」と発言した島崎利幸・自民党市議が、24日の市議会本会議に発言の一部の取り消しを申し出、認められました。このことにより、該当する発言は公開される議事録からは削除されます。島崎議員の発言と、取り消した部分は以下。(赤字が取り消し部分)
「最後にマスコミ批判をさせていただきます。最近のマスコミは質が落ちているといいます。きちっと内部で精査しているかということは疑問であります。それから世論誘導をしている。(略)イージス艦については、私は専門家の寺内議員(海保OBの公明党市議)に何回も質問しました。(略)当然右側が避けなければとか、そういうルールがあるようです。私も小型船舶の免許を持ってます。大きな1000倍ですよ、7・3トンの漁船が1000倍の船でも、おらとこが優先権があるいうて、真っすぐ行って衝突して、2人行方不明、おそらく亡くなっていると思いますけどね。これ漁船の方に落ち度がありませんか。恐らくイージス艦も、そこのけの気持ちがあると思います。前進にインプットしてね。そのまま行ってると思います。小さな漁船は、その時に4、5隻いた漁船は全部避けてます。どっちに優先権の問題やない。命を守りたいということで、ほかの漁船は避けてる。にもかかわらず、あの親子はそのまま直進に入れたまま居眠りでもしてたんでしょう。そのことをマスコミは何ら説明しない。全部イージス艦が悪い。どうでしょう。そりゃ、イージス艦がいいとは言いませんよ。落ち度がなかったかというと漁船の方にもある。命がけの落ち度があったということです。これは言わしていただきたい」
島崎議員は発言取り消しの理由について「優先される船の右と左を勘違いしていた」と取材に答えたものの、「居眠り」などを取り消す理由について明確な回答はなく、漁船側に落ち度があるという姿勢を変えていません。また、この日の本会議で採決された「自衛隊イージス艦衝突事故の原因究明と再発防止を求める意見書」(日本共産党提出)に島崎市議を含む「自民みらいの会」が反対しました。意見書に反対したのは同会派のみで、公明や自民党所属議員が多くいる新風クラブも賛成し可決されています。(2008年3月24日高知民報) |