2008年3月21日

島崎・自民高知市議 「あの親子は居眠りでもしてた」 海自イージス艦事故
発言する島崎高知市議
昨年、女性を「錆びた機械」と蔑視する暴言が大問題となった島崎利幸・自民党高知市議が、3月17日の高知市議会本会議の質問で、2月19日に千葉県房総半島沖で発生した海上自衛隊イージス艦「あたご」が、漁船「清徳丸」と衝突して、漁船に乗っていた親子2人が行方不明になっている事故について、「あの親子は居眠りでもしてたんでしょう」と漁船側に非があるという発言をしました。

この発言は、島崎市議が高知新聞に掲載された記事にクレームをつけて報道機関を批判する中で飛び出したもの。発言の内容は以下の通り。

「最後にマスコミ批判をさせていただきます。最近のマスコミは質が落ちているといいます。きちっと内部で精査しているかということは疑問であります。それから世論誘導をしている。(略)イージス艦については、私は専門家の寺内議員(海保OBの公明党市議)に何回も質問しました。(略)当然右側が避けなければとか、そういうルールがあるようです。私も小型船舶の免許を持ってます。大きな1000倍ですよ、7・3トンの漁船が1000倍の船でも、おらとこが優先権があるいうて、真っすぐ行って衝突して、2人行方不明、おそらく亡くなっていると思いますけどね。これ漁船の方に落ち度がありませんか。恐らくイージス艦も、そこのけの気持ちがあると思います。前進にインプットしてね。そのまま行ってると思います。小さな漁船は、その時に4、5隻いた漁船は全部避けてます。どっちに優先権の問題やない。命を守りたいということで、ほかの漁船は避けてる。にもかかわらず、あの親子はそのまま直進に入れたまま居眠りでもしてたんでしょう。そのことをマスコミは何ら説明しない。全部イージス艦が悪い。どうでしょう。そりゃ、イージス艦がいいとは言いませんよ。落ち度がなかったかというと漁船の方にもある。命がけの落ち度があったということです。これは言わしてもらう」

また3月19日の2月県議会本会議では、「自衛隊イージス艦衝突事故の原因究明と再発防止を求める意見書」が自民党や公明党が反対したために否決されています。(2008年3月21日高知民報)