2008年1月18日

効果はいかに? 高知県が白髪山でニホンジカ捕獲実験
     県が設置した囲いワナ。塩でシカを囲いの中に誘導する(高知県鳥獣対策室提供)
ニホンジカの食害による森林被害を防止するために、シカの頭数を適切に管理する方策として、高知県鳥獣対策室は「囲いワナ」による捕獲実験に取り組んでいます。

実験の現場は香美市物部町の白髪山麓。網とシートで作った囲いに塩につられて入り込んだシカを捕らえるワナです。

県鳥獣対策室では、次年度の森林環境税を使った事業として、「囲いワナ」によるシカ捕獲事業を提案しており、今回の実験は事業に先駆けて効果を確かめるためのもの。

これまでの実験では塩を舐めに来るシカが確認されており、今後はシカが入った時に、自動的に閉まるゲートの仕組みを考えていくことにしています。

シカの食害が大きな問題になっている三嶺や白髪山など奥山でのシカの個体数調整は、狩猟圧によるものだけでは困難があることから、「囲いワナ」による捕獲の効果が実証されれば、新たな活用が期待されています。(2008年1月18日高知民報)