2007年11月25日

コラム「アンテナ」 大大連立
自公民の国会議員と相乗り候補2人が並ぶ(2007年11月18日)
2期目の高知市長をめざす岡崎誠也氏の出陣式が11月18日、高知大丸前で行われたが、まるでデジャブのような光景が繰り広げられた。尾崎正直氏の出陣式と「相乗り」の構図が寸分違わないのである。

岡崎氏の出陣式では、連合高知会長、山本有二自民県連会長、石田祝稔公明衆議院議員、そして武内則男・民主参議院議員、広田一参議院議員が次々とマイクを握り、県知事候補の尾崎正直氏も激励の挨拶をした。

さながら高知県の共産党を除くオール与党勢力全員集合という感じであったが、彼は口々に、「ようやく堀が埋まる」、「県と高知市が一体となり」と繰り返していた。

自民党にすれば、長く革新勢力に奪われた高知市政を松尾市政でようやく奪還したと思ったら、橋本県政が思うように動かない、旧社会党勢力にすれば、革新市政から相乗り市政にはうまく乗り移ったものの、やはり県政が思うようにならない。このフラストレーションは相当なもので、県と県都高知市を意のままにコントロールしようというのは、彼らの「悲願」であったといえる。

出陣式の最後に「団結セイヤコール」を行ったのだが、岡崎候補とともにずらっと並んだメンバーは、写真左から武内氏、山本氏、連合高知・岡林氏、広田氏、(1人とばして)、石田氏、岡崎高知市長候補、尾崎県知事候補、福井氏。「新テロ対策法」をめぐり参議院で激しい衝突が繰り広げられているはずなのであるが、そんなことは嘘のように自民・公明と民主の国会議員が笑顔で並ぶ。さらに相乗りを受ける高知市長候補と県知事候補が「堀を埋めて」並んだ。「高知版大大連立」とでも言う異様な光景であった。(N)