2007年11月18日

高知競馬の行方
元高知競輪競馬労組委員長に深々と頭を下げる尾崎候補(11月8日)
11月8日の尾崎正直氏の県知事選出陣式では自民、民主、公明の代表に続き、社民党があいさつに立ちましたが、マイクを握ったのは竹村美也子・同党県連副代表でした。

竹村氏は高知競輪競馬労働組合の元代表で、自治労全競労評議会の全国トップである議長を昨年まで務めていた全競労に君臨する実力者。高知競輪競馬労組は部落解放同盟の影響が色濃いことでも知られます。

出陣式で竹村氏は「尾崎さんは、若さと行動力で高知に帰ってきてくれた。心から喜んでいる。トップの顔色をうかがいながら提言する県職員でなく、のびのびとした職員に。投票日にむけ全力投球で頑張る」などと発言。

誰が知事になろうとも、経営改善の可能性が極めて低い高知競馬の処理は、県政にとって最重要課題の一つ。ギャンブルで生まれた赤字にこれ以上の税金をつぎ込むことはしないという橋本県政の方針が維持されていくなら、高知競馬の早晩の廃止は避けて通れませんが、廃止の際には、多額の「隠れ借金」の処理とともに、従事員の雇用が大きな問題になってきます。

高知競馬問題の最大の当事者である高知競輪競馬労組の利害代弁者が、選挙の応援演説に立ち、知事候補者が深々と頭を下げて「票をもらう」という光景を、県民はどのように受け止めるのでしょうか。(2007年11月18日高知民報)