2007年10月16日

高知市が職員用PCネット解禁 でもフィルタリングで「2ちゃんねる」ダメ
「2ちゃんねる」にアクセスしようとするとこのような画面が出てブロックされる(高知市役所内の職員用PC)
10月16日、高知市は職員の個人用パソコンからインターネットに接続し、外部のサイトにアクセスできるようにしました。これまで高知市役所では職員の個人用パソコンからインターネットにつなぐことはできず、ネットを閲覧する時には、課内の共用パソコンからのみ可能となっていましたが、職員の仕事の効率を高めるという理由で、全職員用PCを対象にネット接続を解禁。同時にフィルタリングをかけて多くの「有害サイト」の閲覧ができないようにしていますが、その中には巨大掲示板で知られ、市役所内の情報の書き込みもされている「2ちゃんねる」なども含まれており、「過剰反応ではないか」という声もあがっています。

市情報政策課にどうやって「有害サイト」を選別しているのかを聞いたところ、「セキュリティ対策として外部プロバイダに委託して一律のフィルタリングをしており、どこのサイトがよくて、どこがダメだという市の意向は含まれていない。今は職員がネット接続に慣れていないので、ブロックをきつくしているが、スキルが上がってくれば緩めていくことになると思う」との回答。

一方で、県庁では早くから全職員のパソコンでネット閲覧が可能。県情報政策課では「知事部局では特にフィルタリングはかけていない。時代が時代なので、導入の検討もしているが、仮に入れることになっても、どのサイトを閲覧不可にするのかは、県側が決める。ソフトへの丸投げにはならないだろう。明らかに業務上見るはずがないサイトであるとか、確実にウィルスに感染するサイトであるとか、最小限のものになるのではないか」と、過度なフィルタリングには懐疑的で、高知市とは対照的な見解でした。(2007年10月16日)