7月22日、香南市内で開かれた自民党・田村公平氏の個人演説会で、応援演説に立った公明党の池脇純一県議は参議院選挙の大きなテーマになっている「地方間格差」について、「格差はある。ことさら悪くいうのはどうか」、「違いがあって当たり前」、「世界にはもっと貧しい国がある」などと述べ、自民・公明政権による地方を切り捨て政治によって疲弊している高知県の現状を当然視し、開き直るような発言をしました。池脇県議の発言要旨は以下のとおり。
民主党は大声で、今の格差を生んだのは与党の責任のごとく言うが、そうではない。今ままで、どの都市に行っても、金太郎アメと言われていた。どの都市も大都市と同じように、ミニ版を作ってきた。その意味では地方の個性がなくなってきた。
ところが突然「格差」と言い出した。格差というものはあるんです。それをことさら悪のごとく言うこと自体がどうでしょうか。それぞれ人間の顔も違う、地域も違う、風景も違う、考え方も違う風土も気候も違う。違いがあって当たり前なんです。そういう違いをあたかも上下関係のように、豊かさと貧しさというレッテルをはって問題化していく。指摘をすることはしよい。しかし、それをどう直していくのか。また格差が悪いのか、いいのか、ということを話し合って、この地域がこの個性で行くんだということであれば、貧しさがあるとは思わない。
なんでもかんでも少なかったり、足りなかったりしたら、悪いことだと考えることは、自分たちを不幸にしていく。世界には高知県よりかもっと貧しい、もっと格差のある違いのある国がたくさんある。そういう国々の人たちが、「格差、格差」、おまえ達は貧しいんだ、その責任は誰がとるんだという議論をしていたのでは、その地域の人に笑顔が出てこない。
(2007年7月23日 高知民報) |