2007年6月24日

県議会議会運営委員会 未だに一般非公開、議事録もなし 政務調査費審議は闇の中
    議会運営委員会だけが現在も県民に非公開とされている
県議会で政務調査費の使途や公開をはじめとする議会改革について審議している議会運営委員会(溝渕建夫委員長)が今日も原則非公開で、議事録も県民に公表されない状態が続いていることをご存知でしょうか。

県議会の本会議、予算委員会、常任委員会、特別委員会はすべて県民に公開されており議事録も公表されていますが、議運委だけはなぜか原則非公開で、傍聴は県政記者クラブだけ。これ以外のメディアや県民が傍聴することはできません。また委員の発言記録も議会事務局内部向けの要点筆記だけで議事録にはならず、県民が委員の発言を知ることは困難です。

過去には議運委同様、すべての常任委員会が非公開とされていましたが、情報公開の進展の中で1998年4月以降は常任委員会はすべて公開になりました。しかし議運委だけは今日まで原則非公開のままで残されています。

現在議運委では、県民の関心が極めて高い政務調査費についての議論が行われていることから、「高知民報」は議運委の取材を申し入れました。6月13日の議運委で取材の可否をめぐる議論があり、塚地佐智委員(日本共産党と緑心会)が、「この際、一般に公開してはどうか」と提起したものの、大半の委員は「これまでの慣例通り」と公開へ向かう議論にはなっていません。

県議会議運委と対象的なのが高知市議会で、議運委を含めてすべての委員会が市民に公開されており、議事録はホームページで公表され、すぐに市民がアクセスすることができます。

県議会議運委の公開について県民クラブの坂本茂雄委員は「公開すべき。政務調査費の議論を知りたい県民もいるはず。県民の知る権利を保障すべきだ」、高知新聞政治部の竹内誠記者は「公開していくのは当然の流れ。県民に隠さなければならない理由があるとは思えない。議運だけが非公開になっている理由はよく分からない」と話しました。

議運委の委員は以下(敬称略) 委員長・溝渕健夫(自民)、副委員長・池脇純一(公明)、委員・ 桑名龍吾(自民)、西森潮三(自民)、結城健輔(自民)、清藤真司(南風)、式地寛肇(県政会)、佐竹紀夫(県政会)、坂本茂雄(県民クラブ)、塚地佐智(共産緑心)