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中西氏の当選を報じる解放新聞高知版5月10日号 |
昨年から今年にかけ県議会産業経済委員会を舞台に、県信用漁業基金協会への県の出資金は部落解放同盟県連副委員長が経営して破綻した「よこはま水産」への“闇保証”であると厳しく追及してきた自民党の中西哲県議(宿毛市・大月町・三原村選挙区)が、4月8日に投票された県議選挙で部落解放同盟県連から推薦を受けていたことを部落解放同盟機関紙の「解放新聞」高知版5月10日号が報じました。
中西県議は、産経委に権限を付議され設置された百条委委員長として、「橋本県政には同和行政の闇が残っている」と県政を激しく批判しながら、選挙では闇の元凶である「解同」からの推薦を受けていました。
4月の県議選で「解同」が推薦して当選した県議は、中西氏以外は江渕征香(社民、高知市)、坂本茂雄(無、高知市)、大石宗(民主、高知市)、井上自由(社民、南国市)の県民クラブ(民主、社民、自治労、「解同」系)に所属する各議員だけ。他に自民党議員の名前は見あたりません。
中西議員は、自民党県議団内で、橋本県政への最強行派グループに位置し、思想的には完全なタカ派。超タカ派グループ日本会議地方議員連盟の高知県における発起人を務めています。日本会議は「誇りある国づくり」を掲げ、改憲や首相の靖国参拝、日の丸・君が代強制などを推進。また「解同」が強力に制定運動を繰り広げている「人権擁護法」に反対するなど、中西議員と「解同」の主張は全く相容れないにもかかわらず、「解同」が中西氏を推薦したことは、政治的ご都合主義による「野合」そのものです。
モード・アバンセ事件、よこはま水産をめぐる過去の県同和行政の歪みの根本には部落解放同盟に牛耳られ、主体性を放棄して、いいなりになってきた県行政の姿勢がありました。
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百条委報告をする中西氏(2月22日) |
その後、橋本県政は過去の「解同」偏重の同和行政とは決別し、同和行政を完全終結させましたが、中西氏が委員長を務めた百条委は、今年の2月県議会でモード・アバンセの「闇融資」事件と今回の基金協会出資金問題を同列視したうえで「出資金はよこはま水産への保証の見返り」であるとして、県同和行政の闇は今日も続いていると県を断罪する報告書を決定しています(共産緑心は反対)。
中西議員は同和行政の「闇」が橋本県政下で今日も続いているという認識をもっていたにもかかわらず、その直近の選挙で闇の元凶である部落解放同盟から推薦を受けることは理屈が通りません。いったい有権者にどう説明するつもりなのでしょうか。
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