2007年3月14日

ボンバルDASH8−Q400 三菱重工はリスクシェアパートナー
DASH8−Q400機の半分は三菱重工製
3月13日、高知龍馬空港でボンバルディア社製のDASH8−Q400・全日空1603便が着陸時、前の車輪が出ないトラブルで胴体着陸する事故が発生した問題で、航空・鉄道事故調査委員会による原因究明が進められていますが、同機の開発製造には三菱重工が深く関わっていることから、全日空、ボンバル社とともに、三菱重工の責任も問われています。

三菱重工は、Q400機の開発費を三菱側も負担してリスクに共同責任を負う、リスクシェアパートナーとして開発に参加。1997年から「中胴、後胴、垂直尾翼、水平尾翼、エレベータ/ラダー、ドア」を製造してボンバルディア社に納入し、同社名古屋航空宇宙システム製作所が開発・製造・カスタマーサポートを担当しています。

同製作所のホームページには、2004年7月にQ400機の100号機を出荷した記事が掲載されていますが、記事には「厳しい開発スケジュールのもとに立ち上げたプロジェクトであり、幾多の試練を乗り越え、100号機の出荷を迎えることができたのは、関係者の粘り強い努力の賜物」とあり、Q400機の開発には充分な余裕がなかったことが記されています。