2006年12月29日

同和行政大きく転換 「よこはま水産」問題自信持って取り組んできた 橋本知事
質問に答える橋本知事(2006年12月26日)

12月26日に開かれた記者会見で、橋本大二郎県知事が県議会産経委に百条委権限が付与されたことを「後ろ向き」と評したことについての質問に回答した発言の要旨を紹介します。

橋本知事 多くの県民は、もっと前向きのことにエネルギーを使ってほしいと思っていると思う。百条委がどこに調査の焦点を絞っていくのかまだ分からないが、県漁業信用基金協会への積み立てが公益性と裁量権からみてどうかということは議論すべき課題だし、監査の指摘は是非は別にして、時代性を持った指摘だと思うが、「よこはま水産」の問題ということであれば、少なくても私としては自信をもって取り組んできた課題であり、何ら問題ないと認識している。

「よこはま水産」の問題というのは、同和事業への県の対応の緩み、甘さがもたらした問題が背景にあった。モード・アバンセの事件でも基本的にそういう問題があり、このような同和関係の問題を、ここ数年で、たいへん遅れたとはいえ解決してこれた。そのことを考えた時に、同和行政を大きく切り替えたような県民にプラスになることが何か出てくるのだろうか、ということを強く思うので「後ろ向きではなかろうか」と申し上げた。ただ百条委が実際に立ち上がったからには、県民のみなさんに分かりやすくきちんと説明していくことは必要なことだ。