2006年11月30日

橋本知事 「期数より年齢。気力体力もって仕事できるかどうか」 多選問題に答えて

多選問題について発言する橋本大二郎県知事(11月30日)
11月30日、橋本大二郎県知事は県庁内で開かれた記者会見で、知事の多選問題について発言しました。以下、やりとりの要旨を紹介します。

−−自民党が知事や政令市長の4選を認めない法制化を検討しているが。

橋本 以前から知事は政党の推薦を受けるべきではないと考えている。アメリカのように州に権限があれば意味があるが、日本のように分権といいながら中央集権で国が地方を支配する構造が変わらない中で、国を治めている政党の推薦をもらい系列化していくのは、地方にとっていいことではない。政党の側が推薦しないということが、私の政治スタンスにかかわるものではない。

−−岩手、島根県知事が引退表明したことについて。

橋本 それぞれの考えだ。この仕事は何期務めるかというより年齢がかかわってくる。多選の弊害と言われるが、具体的に実感したことは正直ない。気力・体力をもって仕事をしていけるかどうかが大切だ。自分自身、59、60歳という年齢は、まだまだ課題である気力・体力の問題はない。

−−意欲的にその先に進むぞということか。

橋本 その先うんぬんは別にして、たえず意欲的に仕事をしていくことが義務だ。意欲をそがれないようにがんばっていく。

−−多選により知事が政策に一番詳しくなり職員が意見を出しにくくならないか。

橋本 鈍いのかもしれないが、感じたことはない。高知県は知事と職員との風通しはよいほうだと思う。課長や班長と知事室で意見交換ができる風土の県だ。確かにある問題について、私のほうが長く関わることはあるが、それも何年かすれば細部は担当者のほうがずっと知っているので、問題は感じない。