2006年9月26日

新堀川4車線工事 橋本知事が見直し示唆 9月県議会

新堀川の階段護岸
9月26日の県議会本会議で、橋本大二郎県知事は、高知市で建設中の県道「はりまや町・一宮線」の新堀川付近の4車線化工事について、見直す方向性を強く押し出す答弁を行いました。日本共産党と緑心会の谷本敏明議員の質問に答えたものです。

谷本議員は、工事の前提となっている交通量の推計が実態と乖離していることを指摘。歴史と文化を重視したまちづくりの観点から新堀川を暗きょ化する4車線工事の見直しを求めました。

橋本知事は、「県民市民が誇りを持てる町を次世代に伝えていくためには、浦戸湾や鏡川、北山などの自然環境や、城下町としての歴史や文化を大切にすることで50年、100年かけた個性あるまちづくりをすすめていく必要がある」としたうえで、@新堀小学校以北の工事は早期にすすめる必要があるが、この場所にある階段護岸の保存方法の再検討、A新堀小からかるぽーと間は、4車線計画の変更や堀割の復活など、大幅に工事計画を変更する方向性を示唆しました。

橋本知事の答弁要旨
 駅前から追手筋・弥生町線までの区間は連続一体事業との一体性や工事の進捗の具合から、引き続き工事を進めて早期に完成させる必要があると考えているが、その際、階段護岸は河川を管理している高知市とも協議した結果、今のところ記録を残して現在の位置に埋設して保存することとしているが、引き続きよりよい保存の方法を関係者と相談していきたい。

また交通量の将来推計は、現在でも平成11年度の交通センサスが最も直近のものなので、より新しい推計に基づいた検証を行っていきたい。

追手筋・弥生町線から南側の国道32号かるぽーと前までの区間は、これらの調査や実際の車の流れだけでなく、水辺や堀割という歴史的な資産を生かしたまちづくりの視点から広く県民や高知市の意向を聞き、今後の方向性を検討してはどうかと考えている。