2006年8月27日

デマ演説裁判 公明党・松あきら参院議員らが「遺憾の意」 日本共産党と和解の一方で「松演説に誤りなし(公明新聞)」 デマ体質相変わらず
公明党・松あきら参院議員と同党県本部、同本部の機関紙「報道21世紀」が「人の命を利用して集めた金で党が成り立っている」、「民医連から献金を受けている」と日本共産党に対して事実無根の名誉毀損をはたらいたことへ損害賠償・謝罪広告を日本共産党が求めていた民事訴訟が8月7日、松参議院議員ら公明党側が「遺憾の意」を表することで和解が成立しました。しかし8月9日付「公明新聞」は「松議員の演説内容に誤りはなく、表現に一部適切さを欠く点はあったものの何ら問題はない」と開き直ったコメントを掲載。同党のデマ体質には何の変化も見られないようです。

事件の概要

松あきら議員によるデマ演説は2003年1月26日、高知市中央公園での演説会で行われたもの。「日本共産党が民医連から不正で得た金を献金として受け取っている、(共産党は)人の命を利用して集めた金で成り立っている」などと事実無根の中傷を行い、さらに公明党県本部機関紙「報道21世紀」2月1日付が松発言を「人の命を利用して金を集める共産党」と見出しをつけ掲載配布したものです。

日本共産党が民医連から献金を受けている事実などどこにもなく、まったくのデタラメ発言であり、企業団体献金の禁止を主張している日本共産党の名誉を著しく毀損する行為であるとして2003年3月24日、高知地裁に訴えを起こしました。

露骨な時間稼ぎ

公明党側の代理人には、創価大出身で創価学会副会長の松村光晃弁護士や、築地伸之弁護士などドコモ通信記録窃盗事件や日蓮正宗との訴訟など創価学会がかかわる重要裁判に深くかかわる弁護士が大挙してつく力の入れよう。松発言が事実であるか否かという肝心な争点は避けて、政党の地方組織に訴訟の当事者能力がないという主張を繰り返して、さらに50人にも及ぶ証人申請を主張するなど、あからさまな時間稼ぎに出ました。このような状況下で裁判所は「公明党側に非があり、松発言が穏当を欠くことは明白」という認識のもとで和解勧告を提案しました。

和解の内容

今回の和解の特長は条項案に前文がついていることで、前文には松議員が「不正で得た金を共産党に献金している」と発言した事実が書き込まれています。

さらに前文に続いて@「被告松あきら及び被告池脇純一は(略)、適切さを欠く表現を用い、原告日本共産党が不正で得た金を企業献金・団体献金として受領していると受けとられかねないような表現をしたことにより、原告日本共産党の社会的評価を低下させかねなかったことについて遺憾の意を表明する」
 A「被告公明党は、政党としての社会的責任の重大性に鑑み、党構成員の政治的資質の更なる向上に努力する」などの記載が。

通常の和解では、当該発言について明示することは希ですが、この和解では松議員が発言した内容について言い逃れができないものになっています。さらに「党構成員の政治的資質の更なる向上」と和解条項に明記されたことは、平気でデマ発言をする公明党の体質転換が厳しく求められたものといえます。

無反省体質

ところが8月9日付「公明新聞」は、漆原良夫広報委員長の「松議員の演説内容に誤りはなく、表現に一部適切さを欠く点はあったものの、政治的な論評であって何ら問題はないものである」というコメントを掲載しています。

公明党は「松議員の演説に誤りがなく、何ら問題がない」にもかかわらず、なぜ日本共産党に対して「遺憾の意」を表明し、「党構成員の政治的資質の更なる向上」をわざわざ公約したのでしょうか。全く筋が通りません。和解さえしてしまえば、内容などお構いなしの言いっぱなし。ここにも同党のデマ体質が如実にあらわれています。