2006年7月23日

県医師連盟・県歯科医師連盟は岡崎高知市長の有力スポンサーだった 新設「あんしんセンター」入居に疑問の声
高知市の岡崎誠也市長が、同市が建設を計画している「総合あんしんセンター」(2010年完成予定)に、岡崎市長を支持する政治団体である県医師連盟(村山博良代表)、県歯科医師連盟(恒石定男代表)の事務所を置くことを認めている問題(※)で、両連盟は岡崎市長が初当選した15年11月の選挙時に、岡崎陣営に多額の資金を提供していた有力なスポンサーだったことが明らかなりました。市長と密接な関係がある政治団体が市の建てる公的施設に入居して政治活動に使用することが、市民の理解を得られるのでしょうか。

両連盟は16年に岡崎市長の政治資金パーティの券を8万円ずつ購入していたこと(既報)の他にも、15年の市長選挙直前11月にも岡崎陣営に資金提供していました。11月10日に県歯科医師連盟が30万円、同月17日に県医師連盟が50万円。11月10日に高知商工会館で開かれた会費1万円の政治資金パーティ(高知の未来を考える会主催)のパーティ券代金として支払われたもの(20万円以上買ったのはこの2団体だけ)。パーティの「売り上げ」532万円は、商店街関係者などでつくる高知商業振興政治連盟(早川紀夫代表)に一旦流れた形をとったあと(15年の同連盟の収入はこのパーティだけ)、11月11日に100万円が岡崎誠也後援会(早川紀夫代表)に寄付されています。

岡崎後援会の収入を見ると15年の政治団体からの寄付総額は500万円。うち400万円は「まことの会」という岡崎氏本人が代表を務める団体からのもので実質「自腹」で、唯一の政治団体からの大口寄付は高知商業振興政治連盟だけです。

高知商業振興政治連盟は、岡崎後援会と代表者が同一。両者は密接な関係にあり、政治資金パーティの売り上げを岡崎後援会に流すトンネル団体でした。県医師連盟、県歯科医師会は、パーティ券を最も大量に購入してくれた岡崎市長の最大の有力スポンサーです。

※約50億円かけ旧高知市民病院跡地に「保健・防災拠点」として、保健所、消防局、防災関係部局、医師会・歯科医師会らが入る計画。公益法人である県医師会、県歯科医師会が、政治団体である県医師連盟・県歯科医師連盟と表裏一体であることから、公的施設に政治団体事務所が置かれるのはおかしいという疑問が提起されている。