2006年5月9日

イージス艦入港問題 県港湾空港局と米領事との会談(12日) 「親善」に密室は似合わない 
アメリカ海軍のイージス艦「ラッセル」が5月23日から27日まで宿毛湾港池島岸壁に入港を予定している問題で、県港湾空港局はアメリカ側と外務省に提出した非核照会の返答をもらうため予定している12日のアメリカ領事との会談を当初は報道機関に非公開で行う意向を示していましたが、一転県として公開で行うことを求めることになりました。ただしアメリカ側の意向は不明。

当初県は会談を非公開で行いたいという姿勢でした。しかし非核照会に対しアメリカ側は文書での回答に難色をしめしており、「回答」は口頭でのあいまいな形で行われる可能性が濃厚であるにもかかわらず、密室の会談結果を県の一方的な報告だけでしか県民が知ることができないのは、県民の総意である県港湾非核平和利用決議に基づく説明責任を果たすことにはなりません。

9日午後には県議団「日本共産党と緑心会」が、口頭ではなく文書による回答を求めること、12日の会談の公開などを橋本大二郎県知事に要請。その後橋本知事と県港湾空港局との協議を経て12日の会談は「県としては公開を求める」ことになりました。入港の目的は「親善」であるとされています。「親善」であれば隠し立てするようなことはないはず。県民の前で堂々話し合いをすべきです。