2005年12月11日


元オンブズマンメンバーが日本共産高知市議団と高知新聞を公開質問予告で「牽制」 特定塗装業者を擁護


過去に市民オンブズマン活動にかかわってきた男性が、高知市の不適正発注問題に関わって、特定塗装業者を擁護する立場で追及の先頭に立っている日本共産党や「高知新聞」を攻撃するという不可思議な策動をしています。特定塗装業者が訴訟をチラつかせて調査を妨害しようとしていることと軌を一にした動きです。

この男性は11月22日に、高知市議や報道関係者に「活動予定」を記した文書を配布。この文書には特定塗装業者本人しか知り得ない情報を随所にちりばめながら脚色して様々なことを書いていることから、業者の意を受けての行動であることは見え透いていますが、主な内容は@前市場課長を背任で告発する、A日本共産党と高知新聞社への公開質問状を出すという2点。

@の理由は「契約業務手続きの無視」、「先例無視の移転費の支給と背任的な手続き」とされていますが、具体的に与えた損害についての記述はなし、Aについては日本共産党市議と前課長や高知新聞記者が酒食を共にしたことがあるか、情報公開の手続きを経ずに市職員から情報を得たことはないかなど何を問題にしたのかよく分からないものですが、真の狙いは特定塗装業者の情報網を誇示し、過去に業者と関係があった数多くの関係者に「本当のことを全部しゃべってもいいのか」と暗にプレッシャーをかけることにあると思われます。

この文書には特定塗装業者が市役所に深く介入していたことを証明するような記述があります。業者の意に添わない前課長を市場課長から配転させるために「高橋助役に進言して利権に遠い選挙管理委員会の事務局次長に配転された」というくだり。業者の捨て身の戦術のようにも思えますが、以前から業者が人事に介入しているという噂は市役所内に広くあり、徹底した事実解明が求められています。