2005年10月12日


自民・高橋市議が特定業者の擁護に終始 高知市議会不適正発注調査委


自民党の高橋徹委員は10月12日に開かれた高知市議会・不適正発注等に関する調査特別委員会の審議の中で、市行政への不当な圧力により極端に偏った市発注工事を請けていたことが問題になっている特定塗装業者Aが過去に起こした市幹部への暴力事件について、「やむにやまれぬ思い」だったなどと擁護する発言を行いました。

高橋委員のこの発言は、公明党委員の「過去に暴力事件を起こした者が市の指名業者になっているのはおかしい」という批判の中で出てきたもので、自身とA塗装業者のなれそめを紹介しながら、暴行事件は清掃工場工事に反対するなかでの「やむにやまれぬ思い」、「地域のリーダーであり、市に告発されてから瀬戸地区の住民から嘆願書が寄せられた」など「擁護するわけではない」と言い訳をしながら、A塗装業者の擁護論を露骨に展開。議場はあっけにとられました。

またA業者から市幹部が受けた暴行を「公務執行妨害」で告発して不起訴が決定するまでの約1年間(平成10〜11年)、市がA塗装業者への指名を回避していたことについて「指名しなかったことにより(A塗装業者に)損害を与えたのではないか」などと述べ、「(A塗装業者の介入による市場内の改修工事の変更のおかげで)結果的に入札価格の低下と土地の有効利用ができた」とまでA塗装業者を持ち上げました。

他委員からは、「この事件では市幹部の顔を払われメガネが飛ばされた。弁護することはできない(自民党・島崎利幸委員)」、「不適正発注を解明する委員会の発言としておかしいのではないか(日本共産党・下本文雄委員)」などの批判が出されました。今後、高橋議員とA塗装業者の関係も含め、委員としての適格性が問題になってくることが考えられます。