日高村産廃 自民が一転して縮小案容認へ 県議会文厚委
10月4日の県議会文化厚生委
県は日高村に予定している産業廃棄物処理施設「エコサイクルセンター」の建設計画から焼却炉と破砕選別施設を除く縮小案を、10月4日の県議会文化厚生委員会に報告しましたが(9月15日に続いて2回目)、前回委員会で激しい批判や白紙撤回論を展開していた自民党委員と朝比奈利広委員長は一転して縮小案を受け入れる姿勢に転じました。
委員会には10月下旬〜11月上旬に予定されるエコサイクル高知の理事会に県が提案する縮小案が提示されましたが、内容は9月15日に提出したのと同じもの。前回委員会では「(知事の縮小案受入表明は)あまりにも議会軽視だ」、「官から民。民間にやらせるべき」などと強く執行部を批判し、採算面の不安、事業費調達が確定していないことや日高村への「振興策」についてきびしい指摘をくり返していた土森委員と朝比奈委員長が、前回委員会と問題点は何ら変わっていないにもかかわらず、うってかわってトーンダウンして「話を聞いてよく分かりました(土森委員)」。元木益樹議員もまったく発言しませんでした。
自民党の態度豹変の背景には9月28日に県議会本会議で計画の早期実現を求めた武石利彦議員の質問があります。武石議員は高岡郡選出。産廃建設と振興策の実現を求める日高村関係者と連絡をとりながら、これまで自民党が産廃推進の立場をとってきたことを強調して計画に批判的な自党のベテランにクギを刺すような内容でした。4日の委員会でも武石議員が傍聴席で委員の発言を「チェック」する姿が見られました。