2005年9月8日             


台風14号 旧西土佐村などで浸水被害 四万十川氾濫


        
      浸水した四万十市百笑地区(四万十市役所提供)

9月6日に九州に上陸し、日本海にぬけた台風14号により、四万十市など県西部で、河川の氾濫により民家が水没するなど大きな被害が相次ぎました。

県西部では5日夜から7日朝まで、激しい風雨が連続しました。とりわけ増水が著しかったのが四万十川の支流である広見川でした。広見川周辺は源流が愛媛県側になることから、西から近づく台風の影響を強く受け大増水(広見川周辺では6日16時頃、時間雨量40ミリを超える猛烈な豪雨を記録)。広見川に沿った西ヶ方、広見川と四万十川の合流点にあたる江川崎、江川崎より下流の津野川、岩間、中半(ここまで旧西土佐村)、川登、佐田、百笑、不破(旧中村市)などで記録的な水位上昇によって(平常時より10メートルほどあがっている)、民家や商店、旧役場、学校、農地が水没、多くの道路が冠水して通行不能になりました。(床上浸水114戸、床下浸水36戸)。

四万十川下流の中村市街地の近くを流れる四万十川橋(通称赤鉄橋)も道路面ギリギリまで増水。地元住民からは「これほど水が出たのは昭和38年の大水害以来のことだ」と言われています。四万十市以外にも土佐市、宿毛市、いの町、越知町、日高村などで浸水による被害が発生。強風によるビニールハウス倒壊や果樹の落下、塩害など膨大な農地被害も出てくることが予想されます。