2005年7月9日


橋本知事 県警捜査費(12年度〜15年度)を特別監査請求 核心は12年度


橋本大二郎県知事は7月8日、県警捜査費の特別監査を県監査委員事務局に請求しました。請求範囲は平成12、13、14、15年度の4年分で、県警本部と高知警察署が対象。知事に先立ち県議会が求めた内容(14年、15年度)よりもさらに踏み込んだものになっています。

今回の監査の焦点は、平成12年度分を範囲に含めるかどうかでした(監査請求できるのは過去5年)。別表の捜査費予算の執行状況を見れば一目瞭然ですが、12年度までは捜査費予算はほぼ満額消化されてきました(全国どこでも)。13年度から警察機関が情報公開の対象となり、市民オンブズマン活動が全国的に高まってきたなどを背景に執行額が減少。15年度以降は北海道警の不正疑惑が大問題に発展し、高知新聞の報道、警察官の内部告発などが続いたことから、さらに予算・執行額が激減しています。 つまり12年度は、県警への「逆風」以前であることから、野放図に不適正な支出がされている可能性が大きいといえます。 

県議会による監査請求が14、15年度にとどまったのは、請求内容を会派間で調整するなかで、最も消極的だった「21県政会」が「14年度、15年度ならば賛成する」という意向を示したためで、全会一致での請求を重視して他会派が折れたかたちで出てきたものでした。   

高知県警捜査費(県費分)の予算執行状況(単位万円)
12年度 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度
予算額 3426 3586 3050 2850 1800 1200
同執行額 3424 2517・7 2256・2 1531・2 621・5
執行率 99・9% 70・2% 73・9% 53・7% 34・5%

橋本知事は7月5日の記者会見の時には「請求の範囲はまだ決めていない」と述べており、県議会議会の請求内容を考慮してより踏み込んだ監査が必要と判断し、12年〜15年度分を請求したものと思われます。

これまで黒木慶英・県警本部長は繰り返し「不適切な支出はなかった」と議会答弁しており、今更「不適切支出」を認めるわけにもいかず(北海道警は一部不適正支出を認め返還した)、知事と県議会の監査請求により、相当追い込まれた状況になっています。県警は最も触れられたくない12年度に「手を突っ込まれる」ことに抵抗を示すことが予想され、今後は、監査委員が上司の立会いなしで捜査員から事情聴取することができるか、領収書に記載されている協力者の確認に県警側がどう協力するのかなどが問題になってきます。