橋本知事の県警捜査費特別監査請求に自民党県議団が激しく反発 高知新聞も
橋本大二郎県知事が5日、県警捜査費の使途について特別監査を請求すると表明したことに自民党県議団が強く反発しています。7日の議会閉会日に議事日程の中で、知事側から出された、「監査請求に至った経緯を説明させてほしい」という要請を自民党は「発言の機会を与えるべきではない」と拒否。結局、知事は議会の日程内で経緯を説明することは許されず、閉会あいさつの中で触れることになりました。
また高知新聞も「何を今更、変節だ」(7月6日朝刊)と知事の方針転換に激しく反発し、5日の総務委員会での議論について「知事批判が噴出」と書いていますが、これはかなりバイアスがかかった表現です。
実際には黒岩直良委員(21県政会)「知事が監査請求することになった経緯を総務部長に聞きたい」と述べたことを受けて、「それは知事に聞かなければ分からないだろう」という趣旨の穏やかなとりが委員間であっただけ。出席していた総務委員からは「批判噴出?そんなのいつあった?」という声が聞かれました。
橋本知事の今回の特別監査請求をめぐる動きは確かにドタバタの感は否めない側面はありますが、高知新聞が論陣を張った捜査費疑惑キャンペーンの趣旨に添い、県議会が求める方向へと知事が前向きな方針転換をしているわけですから、今の段階で真の疑惑解明にむけて後押しするならともかく、「けしからん」と批判することが、果たして県民の願いに添うものでしょうか。知事が疑惑解明に逆行する行動をとった時こそ批判すべきです。