2005年5月9日


物部村議選 合併ごり押し批判の2人が1位、2位当選 合併強行に抗議の意思示す


 ワンツーフィニッシュを決めた森本さんと山崎さん


任期満了にともなう香美郡物部村議会議員選挙(定数8、前回は12)が5月8日に投票され、日本共産党が推薦した「くらしと福祉を守る会」の現職・森本珠城さん(50)がトップで、新人の山崎晃子さん(49)が2位で当選しました。森本さんの得票は295票、山崎さんは293票を獲得。2人合わせた588票は得票率29・21%になります(森本さんは前回に続きトップ当選)。

合併ごり押しを強く批判した2人が高位当選したことは、宗石教道村長と議会の多数派が「合併反対」という住民アンケート結果を踏みにじって香美市への合併を強行したことへの強い批判を村民が示した結果となりました。また投票率が77・3%となり前回の84・9%を大幅に下回ったことも、議会多数派への強い批判のあらわれといえます。

物部村民には合併によって周辺部が切り捨てられ、村がこれまで独自に守ってきた福祉制度が後退させられることへの不安が強まっています。村民からは「議会には不信があるので選挙にはいかないつもりだったが森本さんや山崎さんの演説を聞いて、やっぱり投票に行こうと思った」という声が出るなど、2人に強い期待が寄せられました。森本さんと山崎さんは「合併による地域の切り捨てと税金の無駄遣いを許さず、住民の利益を守る住民の声が届く村議会をつくるために全力をあげる」としています。