2005年3月5日


県教委 教員採用試験面接要項に「同和地区住民」への配慮求める文書添付 大崎教育長が陳謝 

県教委は、平成17年度教員採用試験の面接官に配付する実施要項に、「同和問題がもっとも深刻にして重大な社会問題」「優秀な資質を備えているにもかかわらず不合格とされる等同和地区住民の就職の機会均等が侵害されている事例が少なくない」などと書かれ同和地区住民に特段の配慮を求める内容の文書を添付していたことが明らかになりました。3月4日の県議会本会議で日本共産党と緑心会の米田稔議員が指摘したもの。

米田議員は「同和問題の歴史的到達点を無視し、『同和関係者』を逆に優遇するものになっている。県教委の人権感覚こそ問われている」と文書の破棄を求めました。大崎博澄・県教育長は不適切な文書であることを認め陳謝。次年度からは適正な文書に差し替えると答弁しました。

大崎県教育長の答弁内容 来年度の資料は適正な資料に差し替える。この過誤は仕事の進め方について、前例踏襲の感覚が残っていること、新しい動きや社会問題を素早く受け止める姿勢が足りなかったことによるものでお詫びする。今後はこれまでの仕事の進め方を慎重にチェックし、受審者の人権を尊重した公正な審査が行われるよう一層の努力をする。



   「同和地区」住民に配慮を求める平成17年度高知県教員採用試験面接実施要項の資料