2005年1月12日
西土佐村住民投票 中村市との合併を僅差で選択 113票差
1月9日、幡多郡西土佐村と中村市との合併の是非を問う住民投票が行われました。合併賛成1383票、反対1270票という結果となり、4月に四万十市が発足することになりました。賛成・反対は113票の僅差でした。
西土佐村の自律したまちづくりをめざして合併に反対する住民たちは「西土佐の未来を創る会」に結集(日本共産党村議3、無所属村議3が参加)。村内の小学校区単位で合併の問題点を学ぶ説明会を実施し、6回も会報を配布するなど活発な活動に取り組みました。このような中で昨年3月中村市・大方町・佐賀町・西土佐村の枠組みでの合併の是非を問うた住民投票時の賛成1662票、反対879票から、村民の意識は大きく変化しました。
中平正宏村長は、投票前に「調印」を強引に済ませ合併を既成事実化。村長が先頭に立って合併賛成を街頭演説してまわるなど異例な住民投票になりました。
新四万十市では5月に市長選挙が予定されていますが、住民投票をめぐる運動で示された自律したまちづくりをめざす住民の力に依拠し、西土佐村で培われてきた優れた保健福祉、農産物価格補償制度、林業政策などを新市に引き継ぎ住民の利益を守るっていくことが課題になります。