2004年12月7日


    高知新聞・知事選特集記事について 
          
                          2004年12月7日   県議会議員・日本共産党高知県委員会常任委員 塚地佐智

 12月4日付高知新聞朝刊の知事選の連載記事に、私が述べたこととして「 」でくくられた言葉が掲載されています。しかし、記事は私の話の真意が正しく伝わっておらず、「日本共産党と緑心会」県議団への誤解を招きかねないものなので、改めて経過と私の真意についてコメントいたします。

 「 」の言葉は、11月30日午後に高知新聞社政治部の記者が、県議団控室に顔を出した際に、雑談で交した長い話の一部を意図的に引用したもので、私は「貢献度を自負」したり、「身構え」たりする趣旨の発言はしていません。記事は全体の話の流れ、趣旨を著しく歪曲して伝えています。

 まず最初の発言についてですが、記者から「これからは発言力が増すだろう」というようなニュアンスの話があった際、私は「選挙で協力したからといって言うことを聞いてもらえるなどということはなく、うちはこれからも批判的な議論を積極的にする。その発言が『批判のための批判』とは執行部も受け取らず、真剣で前向きな議論ができるだろう。党利のみでなく、共同の立場で活動できる党という受けとめをしてもらえたと思うので、建設的提案を真剣に受けとめた討論がいっそうできるようになる」という趣旨を述べました。よりしっかりした議論ができる関係に前進できたということを語ったもので、「貢献度を自負」するという“お役に立てた見返り的要素”を含むような問いかけ内容は否定したうえで発言したものです。

 2つめの発言についても、記者が自ら持ち出して「県民の署名を集めたら議員の解職要求ができるらしい。それをやってはどうか」と投げ掛けてきた話で、私は全く考えていなかった事なので、「知事攻撃があまりにもひどいものになれば、それも一案」との程度で受け応えたものを、記事内容は一連の話の流れを無視し、私の言葉として県党や当県議団が、そのような考え方や方針をもって「身構え」ているという誤解を与えるものになっています。

 もとより日本共産党は、知事選結果をうけて、県委員長名で「今後は、橋本氏と対決した側の方々も県民の審判を率直に受けとめて、県政を発展させる立場からともに手を携えていくことをよびかけたいと思います」と、県政発展のための共同を呼び掛けているのは周知の事実です。各方面で共同のための真剣な努力がはかられているこの時期に、敢えて対立をあおっているような描かれかたをするのははなはだ不本意です。

 三位一体改革など、高知県をとりまく厳しい状況のもとで、県政を発展させるため私自身も、「是々非々」の立場での真剣な議論とともに、県議会でも、県民との関係でも、より前向きの共同を築いていけるよう奮闘する決意でいます。各方面から高知新聞に掲載された「私の発言」に対して、心配や真意を問う声が寄せられましたが、私が語った真意は以上のとおりですので、正確にご理解いただきたいと思います。

 なお高知新聞社に対しては、発言の真意が正しく伝わるよう、十分注意していただきたいことを申し入れました。

【高知新聞の記事関連部分】
  同(共産)党の塚地佐智県議は「私たちの県政への提言は従来以上に聞き入れてもらえるだろう」と選挙での貢献度を自負しつつ、「反知事派がしつこく橋本批判を続けるなら、議会解散の署名活動も視野に入れる」と身構える。