2004年11月29日


橋本氏が5選 県民の良識示す 自民・県民ク・公明の「知事下ろし」に厳しい審判

                                 当選を決め花束を受け取る橋本氏

 県議会の「辞職勧告決議」(自民・県民クラブ・公明らが賛成)を受けた橋本大二郎前知事の辞職にともなう県知事選挙が11月28日に投票され橋本氏が22万6428票を得て5度目の当選を果たしました。自民・公明・社民、連合、部落解放同盟、県職労らが野合して総掛かりで推した前高知市長の松尾徹人氏は19万2745票にとどまり昨年に続き落選しました。昨年9月からの自民党県議団・県民クラブや一部メディアが続けてきた「選挙資金疑惑」に始まる「橋本下ろし」に県民の明確な審判が下りました。日本共産党は橋本県政の継続前進をめざすために独自の立場から広範な県民と協力しながら橋本氏の再選に全力をあげました。

 橋本氏は、国が進める「三位一体の改革」を厳しく批判して地方の主張を国に強くぶつけていくことや、県民に開かれた公正な県政の前進を訴え県民の支持を得ました。

 一方、松尾氏は自民党本部や公明党の閣僚級の最高幹部の応援を受け「県の困難は橋本知事が悪いから」という本末転倒した主張に終始。「国と県議会」との「協調」を重視して、業界団体・労組などの組織をフル動員して圧倒的な組織戦を展開しましたが、県民には受け入れられず「政治の世界から引退する」ことを表明しました。

 当選した橋本氏は「大きな組織を相手にした本当に厳しい選挙だったが、これまで続けてきた県民1人1人に向き合う県民本位の県政を守ることができた。『三位一体の改革』を受けての県財政の立て直し、県内経済の浮揚という大きな課題が待っているので、うれしさよりも荷の重さを感じている。国が進めている『三位一体の改革』では、地方はやっていけなくなる。知事会や全国の自治体と力を合わせ、県民を守るために先頭に立って取り組む」と話しています。

駆けつけた支援者の声

 しがらみに何も言わせない結果をだすことができた。本当にうれしい。(30歳主婦・高知市)
 当然の結果。相手も必死だが、職場の締め付けなど旧来のやり方はもうだめ。(55歳男性・郵便局勤務・高知市)
 若者の声が届いていると感じる。県民の声をきくスタンスでがんばって。(25歳男性・フリーター)
 一部の人が得する政治に戻したくなかった。県民全体の利益を考えた県政を続けてほしい。(41歳会社員・土佐山田町)
 今回の選挙は不純な動機で始まったが、民意を示すことができた。県民が、県政の担い手という意識で県政を支えていく。(49歳自営業・南国市)
 多くの政党が推し、新聞にも色々と書かれる中での勝利は、橋本さんがやってきた改革が支持されたからだと思う。(24歳会社員・高知市)