2004年10月28日


松尾徹人氏の出馬会見 特定市民問題「毅然とした対応できない弱い職員がいる」 平然と部下に責任転嫁


 前高知市長で11月の県知事選挙に立候補を表明している松尾徹人氏が、10月17日に行った知事選への出馬表明で、特定市民問題で自らが圧力に弱い市政をつくった元凶でありながら、平然と「弱い職員がいる」と責任転嫁する発言をしていました。この発言はパスワードで外部から見えないようにガードされた松尾氏のホームページに掲載されていました。

 松尾氏の発言 

私自身は特にこの問題については厳しくやってきた。ただ、それが不徹底だったということがあったのだろうと思う。そのことが今回、問題が相次いで判明した理由だと思う。
私が特定市民に甘いというわけではない。私が市長になってからも、少なくとも2人の人を告発している。毅然とした対応をしなければいけないが、そのことにきちんと対応できない弱い職員がいることも確かだ。

 松尾氏自らが市長当時、特定市民と親密に交際していたことを棚に上げて「厳しくやってきた」と偽り、下部の職員に責任を転嫁するとんでもない暴言です。松尾氏の声の大きい者への弱さが、幹部職員が多額の現金を脅し取られるような圧力に弱い今の高知市政の体質を作ったことは明白であり、発言を知った市職員からは「こんな市長の下で働いていたのか」という怒りの声が上がっています。

 松尾氏のこの発言は、翌日の地元紙をはじめとする会見要旨報道からは欠落していました。