橋本大二郎前知事の説明文書について
2004年10月26日 日本共産党高知県委員会委員長 佐竹峰雄
橋本前知事は、10月25日にいわゆる「選挙資金疑惑」に関する説明文書を発表した。これは、県議会の百条委員会の委員長報告で求められ、県議会の答弁で橋本氏が「10月末までに明らかにする」としていたもので、県民への説明責任を果たしたものである。
橋本氏は、13年前の知事選挙時の問題をいま持ち出してきた人々に、「橋本4選阻止」という政治的意図があることを指摘しているが、私達も共通の認識をもっている。土建関連業者が自民党県議とともに、橋本知事に不当な圧力をかけ、橋本氏がこれを拒否すると知事選挙への立候補をやめさせようとしたことなどが、リアルに述べられている。橋本県政のもとですすめられた県政の透明化についてふれながら、その流れを断ち切ろうとする逆流の存在が、今も県政の重要な問題であることが語られている。さらに、坂本ダムの談合については、橋本氏が関与していないことを笠証言の変転もあげて明確にしている。
13年前の選挙時の資金の流れについては、橋本氏本人が関与せず、曖昧でずさんな点があったことは、県民に対して率直にお詫びを表明している。
全体として、この説明文書は、「選挙資金疑惑」について、私たちがこれまで持っていた認識と共通しており、また新しくしめされた事実関係もそれをうらづけるものとなっている。
橋本氏が、この説明文書にもとづいて広く県民の中で対話し、疑問点を払拭するとともに、県政改革を確固として推進することを期待する。