2004年10月8日


県民に挑戦する暴挙 橋本知事辞職勧告決議を可決 11月に出直し知事選


    橋本知事の辞職勧告を自民、県民ク、公明らの賛成で可決(10月8日)


 県議会自民党と県民クラブが提出した橋本知事に対する辞職勧告決議案が10月8日の県議会本会議で自民14、県民ク4(社民・新社会系)、公明3、森祥一議員(合計22)の賛成多数で可決されたことを受け、橋本大二郎県知事は同日辞表を議長に提出し承認されました。出直し知事選は11月28日になる見通し。辞職勧告決議に反対したのは日本共産党と緑心会6、21県政会6(佐竹紀夫・朝比奈利広議員は退席)、県政新風会3(合計15)。

 同決議の提案説明には森田英二議員(自民)が立ち、県職員の飲酒運転などの不祥事や「ヤミ融資事件」の責任をすべて橋本知事に押しつけ、「ヤミ融資事件の百条委から3年足らずで百条委が再び設置された」と、12年間の橋本県政が入札改善や特定業者の圧力に屈さない県政の透明度前進へ努力していることが県民に高く評価されていることを無視。自陣営が前回選挙を有利に運ぶために持ち出してきた13年前の「疑惑」で現在の知事の責任を問うという、的はずれな難癖をつけました。
 また知事が「決議が可決されれば辞職し改めて県民の信を問う」と表明したことに対しても「極めて不可解で、真意を計りかねる」と、自らが提案した辞職勧告に知事が従うと表明しているにもかかわらず食ってかかりました。

 決議案には二神正三議員(21県政会)、植田壮一郎議員(県政新風会)が反対討論。中西哲議員(自民)、浜田嘉彦議員(県民ク)が賛成討論を行いました。

 日本共産党と緑心会・田頭文吾郎団長のコメント 昨年の知事選で松尾徹人氏の擁立という特別の意図をもって持ち出された問題を理由に、今回辞職勧告決議を可決したことは、県民に挑戦する暴挙だ。橋本知事が議会の意思に従いいったん辞職して、県民の信を問うのは当然のことだ。この大切な時期に県政を混乱させた責任は自民、県民ク、公明らにある。県民からきびしい批判を受けるだろう。我々は橋本県政の継続にむけて全力をつくす。