2004年9月26日


岡崎誠也・高知市長「憲法9条に集団的自衛権明記すべき」 驚くタカ派ぶり 9月市議会


         高知市議会9月定例会

 9月15日の高知市議会本会議で岡崎誠也・高知市長の憲法への認識を問われた質問に対し(質問者は日本共産党・江口善子議員)、「集団的自衛権を明記するべき」という超タカ派的な答弁をしました。

 岡崎市長は「憲法は9条も含め条文を一言も変えてはならないという考え方は持っていない」としたうえで、「9条2項に集団的自衛権を明記する方向で整理すべき」と述べました。

 集団的自衛権とは、軍事同盟を結んでいる他国の要請があれば、自国が攻撃されていないにもかかわらず海外に出て戦争をするということ。過去に行使された事例をみればその危険性は一目瞭然です。ハンガリー動乱、アメリカのレバノン派兵、イギリスのヨルダン派兵、「プラハの春」、アメリカのドミニカへの軍事介入、ベトナム戦争、ソ連のアフガニスタンへの軍事介入、フランスのチャド派兵、アメリカのニカラグア軍事介入など。

 いずれも世界平和を脅かす重大な事件ばかり。かいらい政権の「要請」に見せかけた大国の軍事介入というのが実態です。住民の福祉と安全を守る地方自治体のトップとして「集団的自衛権の明記」を憲法9条に求めるとは首長の識見が問われます。

 岡崎市長の憲法9条についての答弁要旨 9条も含め憲法の条文を一言も変えてはならないという考え方は持っていない。
 憲法9条の特に2項が問題になると思うが、これからの国際貢献、集団的自衛権をどうするかを含め、国民的な議論が大切。現行憲法の解釈の中だけでいろんなことを動かすとかなり無理が生じている。集団的自衛権を含め、国民の論議を踏まえ解釈論ではなく、どうすべきか明記する方向で整理すべきだ。