2004年8月22日


8・15集会に530人 上原公子・国立市長が憲法9条擁護訴え 



        講演する上原公子・国立市長

 平和・民主・革新の日本を目指す高知県の会高知県革新懇)と同全国の会(全国革新懇)は15日、「憲法改悪を阻止する県民のつどい」を上原公子・東京都国立市長を招き開催しました。
 会場の県民文化ホールは530人の市民の参加で満員に。栗原透・全国革新懇代表世話人は「憲法第9条は、日本が世界に誇る最高の宝。国際社会が戦争のない世界をめざして進んでいる時、自民・民主がアメリカ・財界の要請に従い憲法改悪を競い合っていることは愚かな行為。許してはならない」と憲法を守りぬく意義を開会あいさつで訴えました。

 講演に立った上原市長は、「地方分権」ならぬ「地方主権」の立場での市政運営を報告。有事法制に国立市民の基本的人権を守る立場から国に質問状を出し、毅然とした対応をしてきた経過を述べ、憲法を最も遵守しなければならない公務員のトップである小泉首相が「自衛隊は軍隊」など憲法違反発言を繰り返していることを強く批判しました。 2007年の憲法改悪に向け市民を包囲し監視を強める体制が強められ、カウントダウンが始まっている切迫した情勢に警鐘を鳴らし、「憲法前文は再び政府の誤りによって戦争をしないために国民主権を宣言し、主権者は戦争を許してはならないと書いてある。私たちには主権者として、政府に対して毅然として憲法改悪反対を言っていかなければならない義務があるのではないか。国会は憲法『改正』の発議はできても、決定は国民投票しかできない。みなさんが地域で戦争に協力しない、9条を守り抜く意思で活躍してほしい」と呼びかけました。

 つどいに参加した野村節子さん(70・佐川町)は「憲法を生かす取り組みをすすめる首長の講演は具体的で分かり良かった。憲法改悪の危険性を多くの人に知らせないといけない」。益田真理さん(49歳・安芸市)は「今が新たな『戦前』ではないかと日々感じている。少しでも力になれればと参加した」と話しました。