2004年8月8日


新進建設・小川社長 資金提供完全否定 


 県が発注した坂本ダム工事の談合と、平成3年当時の橋本大二郎県知事の「選挙資金疑惑」について調査している「県議会・坂本ダム等に関する調査特別委員会(百条委員会・元木益樹委員長)」は7月30日、証人尋問を行い、当時の橋本選挙事務所のスタッフだった女性と高橋次郎氏、新進建設の小川武一社長を尋問しました。3人はいずれも2回目の尋問でしたが新たに判明したことはありませんでした。

 女性スタッフには事務所での金銭の出し入れ、町田照代氏の経営する会社から借りた1億円の受け取りについて委員から質問が出されましたが、特筆する内容はなし。

 高橋氏には会計事務へのかかわり、「裏帳簿」の焼却などについて質問が出されました。高橋氏は「会計にはまったくタッチしていない」と再び選挙資金へのかかわりを全面否定。笠誠一氏と小島盛治氏以外に選挙資金の具体的内容は分かる人物はいないことを強調しました。
 元木委員長の「ホテル佐渡の女将が高橋さんが裏帳簿を焼いているのを見たと証言している」との問いには「まったくない。(証言している女将を)訴えなければならないような話だ」と強く否定しました。

 小川社長は、笠氏への資金提供を「どのようにもかかわっていない。全然分からない」とあらためて完全に否定。笠氏が町田氏への返済した金額と連動している新進建設の口座の1000万円の出し入れについては「関係はない。どういう入金かは分からないがそういう問題の金ではない」と強調しました。