2004年8月3日


県下全域に集中豪雨 各地で被害相次ぐ


                       中村市具同(8月2日)

 高知県では1日から2日にかけて台風10号の通過後に、南から湿った空気が流れ込んだことによる激しい雨で各地で被害が続出しました。

 中村市は2日未明から時間雨量100ミリを超える記録的豪雨に襲われ、雨水の排水が追いつかず市街地全域が冠水。収穫前の水田が泥水をかぶったり、車が水没する被害が出ました。市内中心部の栄町では飲食店が40センチの床上浸水。冷蔵庫や製氷器が沈みました。具同の山本勇雄さん(63)は「うちは床下浸水だったが2日の10時半から午後6時まで国道が浸かって動けなかった」。同市で被害が広がった要因に、排水ポンプが旧式で作動しなかったという情報もあります。

 大豊町では国道32号線が崩壊して通行不能に。宿毛市、鏡村、伊野町、中土佐町、窪川町、須崎市、土佐市、土佐町、日高村、西土佐村など県合計で床上浸水100戸、床下浸水314戸、土砂崩れなどの被害がでています(8月3日9時現在)。各地で交通網が寸断され、農作物や商工業者への被害も多く出ていることが考えられます。