2004年6月27日


大旺建設「出資額も小さく経営は関知していない」、高知新聞「正規の行為として町が判断したこと。取締役は名前だけ」 経営責任果たす声聞かれず 土佐山田ゴルフ倶楽部ヤミ立替問題

 土佐山田ゴルフ倶楽部(香美郡土佐山田町楠目)が同町の山田北部土地改良区に負担しなければならない約4200万円を、土佐山田町が不正常なヤミ立て替えをしていた問題で、ゴルフ場を経営する土佐山田観光開発(株)の代表取締役社長・鈴木利雄氏や取締役の中谷健氏(大旺建設名誉会長)を派遣している大旺建設、同じく取締役の岩井寿夫氏(高知新聞社長)サイドを取材し一連の問題についてのコメントを求めたところ「経営にはタッチしておらず分からない」という無責任なコメントが寄せられました。
 
 大旺建設の広報担当者は「土佐山田ゴルフ倶楽部の経営については承知していない。出資も過半数というものではなく、くわしいことは現地の支配人に聞いてほしい」と、土佐山田観光開発の現社長(鈴木氏)、前社長(中谷氏)を送り込んでいた筆頭株主としての責任を果たす姿勢はまったく感じられない現地任せの対応でした。

 高知新聞社長室は「議会で報告されており問題はないと考えている。陳情にもとづいて町が判断したことだ。先代社長と中谷さんが同級生なのでつきあいで1000万円ほど出資しているはずだが、非常勤であり経営の内容については知らなかった」と述べ、「町の判断に依光隆夫県議などの存在が影響を与えていると思わないか」との問いには「そうとられてもしかたがないと思う」とコメントしました。

 出資額の大小、役員の常勤・非常勤により経営責任の濃淡は当然あるにせよ、自らが経営している企業の経営が破綻して土佐山田町民に多大な迷惑をかけているという自覚がまったく感じられない回答でした。