2004年6月21日


江の口保育園監査(平成11年9月)の立会人に岡村康良・公明党高知市議 担当職員に圧力と岡田泰司市議(共産)が指摘 6月高知市議会


   質問に立つ岡田泰司議員(6月18日)

 江の口保育園(高知市)が「自由契約児」の保護者から集めた保育料を不正使用し市民から理事が告発されている事件の真相解明が大きなテーマになった18日の6月高知市議会本会議で、同市が江の口保育園に行った監査の場に、公明党の岡村康良市議が園の理事代表として立ち会っていたことが明らかになりました。日本共産党の岡田泰司市議の質問に執行部が答えたもの。

 問題の監査は平成11年9月2日、裏金を使用したグアム旅行があった年です。
 岡田市議の質問に答えて執行部は「岡村理事が立ち会った。立ち会いは必ずしも必要ではなかった」と答弁しました。
 公明・岡村市議は必要がないにもかかわらず何故立ち会ったのでしょうか。

 この日の監査で、市側は長期に理事会を欠席していた当時の理事長に代わる「理事長職務代理者」を決めるよう口頭で指導していますが、園側はその後も「職務代理者」をなかなか決めませんでした。市に繰り返し指摘されたあげく、ようやく13年に浜川総一郎高知市議を代理者に選んでいます。 このように市の指導がなかなか園に通らない実態がうかがえますが、当時の松尾徹人市長に強い影響力を持つ公明党市議団のトップの立ち会いや新風クラブの実力議員の存在によって、監査する市職員がプレッシャーを感じて充分な監査ができなかった可能性は充分あります。

 浜川議員・理事長の孫「入園」に答えず

 岡田議員は「理事関係者の親類縁故者をコネで自由契約児として保育していたのではないか」と質問しました。
 執行部は理事が近親者を立場を利用して不法に入園させていたという極めて公共性の高い問題にもかかわらず、「個人情報保護の観点から調査できない部分、事実確認はしたが公表できない部分がある」と否定も肯定もしない答弁を繰り返し、すでに明らかになっている浜川市議と田能満寿夫理事長の孫が自契児として不法入園していた事実には触れようとしませんでした。
 岡田市議は「行政をチェックする市会議員が立会人となって監査を受けるのは不自然だ。議員が立ち会うだけで職員は圧力を感じる。適切な指導監査ができない。裏金の金額も大きく悪質にもかかわらず、執行部が告発できないのは、元議長のベテラン議員が2人理事に存在しているからのように思える」と指摘し、2人の議員辞職を求めました。