2004年6月14日


市議会の良識が問われた議長選 詐欺罪で告発された議員が代表を務める会派から議長
                                      2004年6月11日
                                       日本共産党高知市議団


尾崎新議長 いきなり「許可」と「却下」を間違えるなど前途は多難?


6月10、11の両日、高知市議会の議長・委員長などを選びなおす組織議会が開かれました。しかし今回も、公明党・新風クラブ・市民クラブの3会派による「密室談合」で、しかも江ノ口保育園問題で告発された議員が代表を務める会派の議長を押し付けてきました。日本共産党高知市議団は、非民主的な運営に抗議するとともに、議会の良識を示すために引き続き力をつくします。

いま国政では、年金改革法の強行成立で政治不信が増しています。高知市でも、深刻な財政難をのりこえるため市民の協力が不可欠ですが、社会福祉法人の不正常な運営で2名の市議が詐欺罪で刑事告発され、市政と議会の信頼回復が課題になっています。日本共産党高知市議団は、今回の議会で、たらいまわしとも言える議長の1年交代をやめ、とりわけ密室での協議はやめて、議長は議会の「顔」としてふさわしい見識と人格を備えた人物を選ぶべきだと提案しました。結果は、議長に公明党の尾崎武志氏、副議長に市民クラブの近藤強氏が就任しました。

1.社会福祉法人江ノ口保育園の問題では、公明党の岡村康良議員が理事として深く関わり、刑事告発もうけています。最も保育行政のありかたに精通し、行政をたださなければならない立場の議員が、議会の信頼を傷つけており、責任が厳しく問われます。このような議員が代表を務める会派からの議長への立候補は当然、自粛すべきです。

2.日本共産党は、議長候補者となった尾崎武志議員に、江ノ口保育園問題についての政治姿勢を質問しましたが、「後で回答する」といって答えませんでした。副議長を通じて、再三、代表者会議でこの問題を取り上げるよう求めましたが、拒否されました。政治姿勢を明らかにするよう求めましたが「一通りの立候補あいさつは行った」として、公明党、新風クラブ、市民クラブの3会派の主導で議長選挙のための本会議を再開しました。

3.今回の議長選は、各会派の意見を汲み上げて総意で選ぶための代表者会もまともに開きませんでした。公明党、新風クラブ、市民クラブ3派の「密室談合」で決め、数の力で押し付けたことは、公平民主的な議会運営からは程遠いものです。しかも刑事告発された人物の所属する会派からの議長選出は、3派の見識を疑うとともに、議会への信頼を失わせるものです。

日本共産党高知市議団の委員会配置は次の通りとなりました。
 総務委員会:宮島和夫、江口善子 /建設委員会:下元博司/厚生委員会:下本文雄、迫 哲郎 /経済文教委員会:はた愛(副委員長)、岡田泰司/議会運営委員会:下元博司、下本文雄。
市議団内の分担は次の通りです。団長・宮島和夫、副団長・江口善子、幹事長・下本文雄。

 日本共産党高知市議団は、公明党、新風クラブ、市民クラブ3派の「密室談合」による議長押し付けに抗議するとともに、今後とも、江ノ口保育園における自由契約制度の悪用、裏金づくりや不正流用などを徹底究明し、関わった議員の責任を明らかにして議会としての良識を示すよう全力をあげます。