2004年6月13日


市民が江の口保育園理事を詐欺罪で告発 高知市が江の口保育園理事会に1395万円の“弁償”求める 


 高知市の江の口保育園(社会福祉法人・江の口保育園運営協会が経営)が「自由契約児」の保護者から集めた保育料を不正使用し、パン代と称して集めた金を理事らの弁当代にあてていた問題で4日、市民有志が同協会理事会の田能満寿夫理事長、理事の岡村康良・公明党高知市議、浜川総一郎高知市議ら5人を詐欺罪で県警に告発しました(告発人の代理人は梶原守光弁護士)。
 告発の理由としては(自由契約部分)、「共謀の上、保護者から保育料名下に金員を詐取しよう企て(略)、保育のために使う意思がないのに、それを秘し、あたかもその意思があるかの如く装い、自由契約を結ぶ保護者に対し保育料(1356万円)の金員の支払いを請求し、同保護者をして、保育のために使用してくれるものと誤信させ、同金員を支払わせ、もって人を欺いて財物を交付させたものである」としています。
 さらに「この行為は長期間にわたり継続的に行われ、法人ぐるみ、施設ぐるみでやっていたようであり、断じて許されない。知らなかったとか、使った金を返したなどということで免罪されるものでは全くない」と指摘しています。
 この問題で高知市健康福祉部は、江の口保育園運営協会理事会に対して、「自由契約児」の保護者から集めた「保育料」のうち約1360万円を、パン代と偽って集めた約34万9000円を保育の本来の会計に繰り入れるように求める方針を明らかにして(保育以外に使った金を弁償させることになる)います。