2004年5月16日


芸西村、野市町が合併離脱 05年香南市構想は破綻


 4月27日、野市町は香美郡5町村・芸西村との間ですすめてきた香南市への市町村合併について住民から集めたアンケート結果を公表しましたが、合併反対が57%と過半数を超えたことから同町は合併から離脱する意向。野市町に先立ってアンケートを集めた芸西村でも合併反対が76%に達しており、山崎恒夫村長が合併離脱を表明しています。来年3月に合併して誕生する香南市の役所が置かれる予定だった野市町、芸西村の合併離脱により、合併構想は完全に破綻しました。

 芸西村では日本共産党の松坂充容、小松津江村議が中心になり合併反対の論陣をはってきました。
 2002年9月以降、村執行部は「合併しなければ10年後に破綻する」という立場で合併をすすめ、住民アンケートにも「5〜6年しか財政は持たない」という資料が添付されていました。
 松坂・小松村議は議会質問や「芸西民報」で積極的に事実に基づいた議論で合併問題を論じ、村民に正確な情報を伝え、執行部の事実に反する説明を修正させていきました。

 現実に合併した篠山市、南アルプス市、東かがわ市などの実例をひいて、合併しても財政状況がよくならないこと、住民サービスの悪化と負担増、周辺部の過疎化の進行などを分りやすく村民に伝え、「合併しなければやっていけない」という誤解を克服していきました。アンケート実施中には宣伝カーを出して「合併反対の住民の意思を示そう」と村民に呼びかけました。
 このような取り組みの中で村民の中から「合併してもしなくても苦しいなら、せずに頑張るほうがまし」、「芸西村を売るな」という声が出てくるようになりアンケートでの圧倒的な合併反対の声につながりました。