「裏金支出、自由契約児入所は理事会に報告していた」と園長が証言 公明党・岡村高知市議は「関知していない」 浜川市議報告認める
民間社会福祉法人が経営する江の口保育園(高知市)が、園児が定員に達しているにもかかわらず違法に「自由契約児」を入園させ、保護者から集めた保育料を裏金化して理事らが不正使用していた問題の事実解明をすすめるため、5月12日の高知市議会厚生委員会(岡田泰司委員長)で真相解明にむけた審議が行われました。この中で市執行部は11日に行った特別監査の聞き取り調査内容を報告し、「園長は裏金の支出総額、自由契約児の入園について理事会に報告していたと証言している」と述べました。
同園運営協会理事の公明党・岡村康良高知市議は5月7日の市議会で「保育料」を使って無料で海外旅行をしていたことの「弁明」をしています。この中で「一切我々は関知しておりませんでした」と責任逃れをしていますが、園長の証言が事実なら岡村市議は保育料を食いモノにしたうえ、虚偽の「弁明」をしたことになり、その責任は重大です。
執行部は「理事会は(自契児や裏会計の存在を)知っていたと想像できる。そういう実態があった」という見解を示しました。
執行部によれば、田能満寿夫理事長は、理事会が裏金の支出の報告を受けたことを否定(議事録に記載はない)。「理事会は知らなかった」ことにして、園長や職員に責任を押しつけようとしていますが、そもそも違法な裏会計の報告を議事録に載せるはずもなく、理事会が知らなかったと言ってもまったく説得力がありません。
同じく理事を務める浜川総一郎市議(新風クラブ)は「弁明」の中で「何年度か定かでないが、決算の認定終了後に自由契約の話があった。(保育料を)職員の手当や福利厚生に使っていると漏れ聞いたこともある」と報告の事実を認め、園長の証言と整合性のある発言をしています。岡村市議の「一切関知していない」、田能理事長の「報告を受けていない」という発言とは大きく食い違っています。