2004年5月2日


和住工業から依光隆夫県議(自民)関連団体に政治献金 産廃用地斡旋に波紋


             依光県議(自民)が県産廃用地に斡旋した和住工業の土捨場(土佐山田町北滝本)


自民党の依光隆夫県議が、昨年6月16日、国分川右岸の土地をめぐり県と争い知事選で橋本4選阻止で動いた和住工業(横矢忠志社長)所有の土地を、県がすすめる産業廃棄物処理場用地にしてはどうかと橋本大二郎知事に働きかけたことが(知事は拒否)明らかになっています。依光県議が代表をつとめる団体が和住工業から政治献金を受け取っていた事実があることから、両者の関係が波紋を広げています。

依光県議の関連団体が和住工業から1997年以降受けた献金(選挙管理委員会に届出のあったもの)は以下。

 1997年 八王子会(資金管理団体の届け出者氏名・依光隆夫)へ12万円
 1998年 八王子会へ12万円 
 1999年 八王子会へ12万円
 2000年 自民党土佐山田町支部ヘ12万円
 2001年 自民党土佐山田町支部ヘ12万円
 2002年 自民党土佐山田町支部ヘ12万円


※八王子会に入った献金は依光隆夫後援会へ、自民党土佐山田町支部に入った献金の大半は八王子会と依光隆夫後援会へ流れている。

依光県議は自民党県議の中でも有数の集金力を持っており、献金を受けていた企業は数多くありますが、和住工業も今回調べた過去6年間、一度も欠かさず献金している「お得意さん」でした。

あっせん収賄・受託収賄罪で逮捕された自民党・鈴木宗男氏の事件は、届け出された「合法的」な献金であっても、特定の企業に利益を誘導する行為があればワイロに認定されることを示しました。献金をもらっている「お得意さん」のために県の政策を変更するよう知事に働きかけたとすれば重大問題。依光県議は和住工業との関係について、県民に説明する責任があるのではないでしょうか。

※横矢氏は2023年7月、「八王子会への献金は中谷元衆院議員(自民)への献金だと当時認識していた。依光県議に献金したつもりはない。産廃事業をやろうと思ったことは一度もなく、依光氏が斡旋したのであれば、勝手にしたことだ」とコメントしています。