2004年4月30日
「保育料」不正使用しグアムに韓国 江の口保育園運営協会理事に岡村康良・高知市議(公明党)、浜川総一郎・高知市議(新風クラブ)
「自由契約児」の保護者から集めた保育料を市に報告せず裏金としてプールし、海外旅行や宴会費用に使っていた高知市の江の口保育園を経営する社会福祉法人・江の口保育園運営協会(田能満寿夫理事長)の理事を、公明党の岡村康良・高知市議と浜川総一郎・高知市議が務めていました。岡村・浜川市議は「保育料」として保護者から集めた金を使って研修旅行と称したグアム島・韓国・温泉旅行や各種の宴会に参加していました。 市議としての資格が問われる大問題です。
岡村氏は高知市議を7期を務め、議長も経験した公明党市議団幹事長の大黒柱。同党市議団随一の「政策通」として知られていました。公明党県本部副代表も務めています。自宅が園の近くということもあり、以前から同保育園との深い関係は地域で有名でした。過去5年間分の資料では、平成11年から5年連続して理事を務め、同園の経営に強い影響力を行使しています。
浜川市議も高知市議を5期を務めるベテランで議長経験者。浜川氏の親族が同法人の設立に関わっていたこともあって、平成12年から理事になり、平成15年度の同園の資料では経営者役員・理事長代理になっています。
同園は定員を超えていたにもかかわらず「自由契約児」を理事のコネなどで毎年7〜8人程度入園させ(定員割れの時しか本来は認められていない)、その存在を高知市に報告していませんでした。保育料は乳児35000円、幼児25000円(月額)と安く設定。保護者から現金で集めた「保育料」を裏金としてプールして、理事長が認めているだけでも1000万円程度を海外旅行や宴会費用に使っていました。
園の旅行は平成11年度グアム島、12年度韓国、13年度淡路島、14年度皆生温泉。韓国旅行の時は、1時間ほど韓国の保育園を見学したもののあとは普通の観光旅行でした。裏金から職員に旅費の一部補助を、理事には全額を支出したといいます。
市民オンブズマン高知が入手した資料では法人を監査する高知市も海外旅行等に問題があることを早くから察知していた形跡が見られます。有力市議が理事であったため高知市がきちんと指導しなかったということも考えられ、高知市の責任も重大です。