2004年4月18日


談合でポスト山分け 公明異例の全員役付 県議会常任委


 県議会は総務、企画建設、文化厚生、産業経済と議会運営委員会の各委員会を7日に開き、新しい正副委員長を委員を互選しましたが、自民・21県政会・県民クラブ・公明によるポストの談合によって、「日本共産党と緑心会」と県政新風会を露骨に排除したものになりました。

 5つある委員長ポストは、自民3、21県政会1、県民ク1。副委員長は、21県政会2、公明2、市民の声1という配分。
 ※会派の人数は、自民15、21県政会8、日本共産党と緑心会6、県民クラブ4、公明3、県政新風会3、市民の声1。

 とりわけ奇異なのは、公明が副委員長2を得たことでした。池脇純一議員が副議長になったこととあわせて、公明はわずか3人の会派にもかかわらず3人全員が“役付”になりました。 県民クラブが推薦したことにより1人会派の「市民の声」の議員が副委員長になるという不可解な動きも見られました。

 かたや6人を擁する「日本共産党と緑心会」、自民党から離脱した「県政新風会」(公明と同じ3人)にはポストはゼロ。党利党略により著しくバランスを欠く結果になりました。

 公明は、昨年秋以来、橋本県政攻撃で完全に自民と同一歩調をとっており、衆院選でも「選挙区は自民・比例は公明」で文字通り一体になって選挙をたたかいました。国政でも県議会でも両者は完全に一心同体化しています。7月に参議院選挙を控え公明を異様に優遇した今回のポスト配分は、自民からの「論功行賞」的な色合いが強いと考えられます。