依光県議(自民)が和住工業の土地を産廃用地に斡旋 知事「県議の働きかけとしておかしい」 県議会予算委
土佐山田町北滝本の和住工業の土捨場 同社は高速道路沿いに同様の土捨場を多く持っているという
橋本大二郎県知事は3月9日、県議会予算委員会での依光隆夫議員(自民)の質問に答え、まったく価値のない国分川の水面下の土地を資産価値の高い国有地と交換させようと県に強硬に働きかけたり、国有地の不法占有を続け、昨年の知事選を前に橋本氏4選阻止の中心になって動いた和住工業(横矢忠志社長)所有の土地を、依光議員が産業廃棄物処理場の用地として知事に斡旋していた事実を報告しました。このことは、横矢・和住工業社長と、依光隆夫議員が以前から関係があったことを示しています。予算委での依光議員と橋本知事のやりとりの要旨を紹介します。
依光 昨年9月議会後のある日、同会派であった浜田英宏県議から「知事を脅したそうですね」と言われた。これは何人もの同僚議員が耳にしているので名誉のために聞いておく。昨年7月16日(※秘書課で記録を確認すると6月16日)、知事室に行き、混乱していた産廃処理場の位置の決定の問題で、日高村の見通しが分らなかった時期だったので、私は県内の他の場所についても説明を申し上げ、推進の趣旨でも知事に話したことが話の出所だと思う。あなたが浜田議員に産廃の件で私に脅されたと話したのか。浜田議員が話を脚色したのか。いずれにしても出所はあなただと思うが、事実を明らかにしていただきたい。
橋本 昨年7月16日に依光議員が知事室に来た時に、日高村のエコサイクルセンターについて、「このままだと日高村での整備は無理かもしれない。ただそれに代わる適当な土地が土佐山田町内にあるという話をしながら、地図を渡された。その後、調べてみると、この土地は、今回の一連の出来事のきっかけとなった国分川の中の土地について、県の考え方を変えてくれということを、13年前の選挙の資料だというものをちらつかせながら話したご当人が経営する企業がほとんど持っている土地だった。特定の企業が持っている土地について、県の公的な事業の用地として斡旋仲介をする行為に大いなる疑問を感じたので、そのことをマスコミにも話している。そういうことを通じて指摘のあった議員にも、この事実については話が伝わったかもしれない。しかし、私は「脅された」という認識は持っていない。この仲介斡旋は県会議員の働きかけとしておかしいのではないかという大いなる疑問は持ったが、脅しを受けたという認識はまったくないので、そのような事は誰にも言っていない。
依光 私は2カ所について言った。10月26日、日高村の住民投票が決まるが、もしいかん場合にはどうするのか。指摘の土地ともう一カ所説明したはずだ。この時点で知事と業者とのそういう関係は私は存じていない。あくまでこちらは善意で言った。知事に対する質問、笠氏、和住工業の話を聞いたのは8月25日が初めてなので、そのことを申し上げておく。
大規模に谷を埋めている