徳島銀行の振込依頼票の写真掲載を見合わせることについて

                                     2004年3月5日  高知民報

 3月4日に開かれた県議会百条委員会の全体協議会で、徳島銀行高知支店から同委員会に対して、高知民報のホームページに掲載している、笠誠一氏が町田照代氏に借りた1億円を返済するため、徳島銀行高知支店から町田照代氏の同支店の口座に4000万円を送金していた証拠である振込依頼票の写真掲載をやめるようクレームがきているとの報告がありました。「生の資料を出されては困る」、「掲載を続けるようであれば、今後は徳島銀行は百条委の調査に協力しない」という内容のものでした。

 本紙は、県民の代表である百条委が調査で入手した資料は「公文書」であり、県民が等しく知る権利があると考えています。必要な個人情報は保護しながらも、公開されるのが原則であるというスタンスで、可能なかぎり生の資料を県民に知らせ、判断を仰ぐ姿勢を基本にしてきました。

 その考えには何ら変わりはありませんし、百条委の場で、高知民報の編集方針が問題になること自体にも違和感を禁じ得ません。また公的な責任の極めて高い銀行が、合理的な理由もなく「情報を公開するなら調査に協力しない」などという時代錯誤の態度をとることは重大な問題だと考えますが、真相解明のための調査が進行中の現段階では、徳島銀行が協力しなくなれば、調査に支障をきたすのは目に見えていることから、百条委の要請に応え、当面、徳島銀行の振込依頼票の写真掲載を見合わせることにしました。読者の皆様のご理解をお願いします。



※百条委の調査が終了した段階で再掲載しました。