高レベル放射性廃棄物最終処分場の受入を否定 橋本知事 2月県議会
橋本知事は3月2日の県議会本会議で、幡多郡佐賀町で誘致の動きが出ている高レベル放射性廃棄物最終処分場について、「私の知事在任中にはこうした施設を受け入れるつもりはない」と明確に受け入れを否定しました。日本共産党と緑心会の田頭文吾郎議員の質問に答えたもの。
この施設は、原発の使用済核燃料を再処理してできる極めて放射性の強い高レベル放射性廃棄物(液体)をガラスを混ぜて固め、青森県六ケ所村の中間処理施設で30〜50年かけて冷却した後、300メートル以上深い地中に4万本埋設するというもの。平成40年代後半の操業をめざして全国公募していますが、正式に応募した市町村はありません。
田頭議員は「このような施設を佐賀町民だけで判断できるものではない。高知県は農業と漁業が基幹産業。近い将来は南海地震が土佐湾を襲うことが予想される。知事は(大月町で)核燃料中間貯蔵施設は受け入れないと表明したが、放射性廃棄物最終処分場についてもはっきり受け入れないことを表明すべきだ」とただしました。
幡多郡下では。一昨年、大月町で山本有二・自民党衆議院議員の仲介で核燃料施設受け入れの動きが出たように、原子力に関係した動きが相次いでいます。