2003年6月1日 高知民報


南海大地震 津波対策急げ  衆院決算行政監視委で春名議員が要求

           
 春名なおあき・日本共産党衆議院議員は5月19日の衆議院決算行政監視委員会第一分科会で質問に立ち、南海大地震対策の強化について要求しました。
 ポイントは@観測態勢の強化、A学校の耐震化の推進、B河川管理水門の「津波・高潮防災ステーション事業との一体化」。
 水門の管理について国土交通省の塩島高雄・河川局次長は、「県から具体的な要望があれば検討する」と前向きな答弁を行いました。水門管理についての質問と答弁の要旨を紹介します。
 
 春名議員 高知県の場合、土佐湾沿岸部では約10メートルの津波が押し寄せ、須崎市では、市街地全部が波に襲われる。これが地震発生後20分から6時間続くと想定されている。高台に20分以内に避難しなければ生きることができない。避難路の整備が非常に重要になっている。 
 高知大の地震の権威・岡村真教授は、逃げられる五百メートルの範囲に30メートル以上の高さの頑強な施設を設置することが重要だと言っている。この点を努力すると同時に、河川と海岸施設の一体的な整備による開口部の津波浸水対策について問う。
 海岸保全施設の水門は、耐震化対策や開閉自動化による防災機能を高める施設整備を行うメ二ュー、遠隔操作、津波・高潮防災ステーションなどの整備メニューがあるが、河川管理施設の水門などは、対象外になっている。
 そうすると高知市の場合、堀川、竹島川、十市川、西谷川、こういう川は海岸施設として一体化し、津波・高潮防災ステーションで一元化して管理して自動開閉する仕掛けができるが、住宅が密集している市内中央部を流れ、水量も多い江ノロ川では、河川管理水門になっていて一体化されないことになる。
 予想される地盤沈下に加え、増水した港内の水が江ノロ川をさかのぼってはんらんすれば、その一帯が大きな被害を受けることになる。こうした事例は高知市だけではないのではないか。河川管理の水門もぜひこのシステムの対象に入れるよう改善が必要ではないか。

江の口水門

 塩島河川局次長(政府参考人) 高知港海岸において南海地震による津波や台風による高潮等に対して迅速な操作を行えるよう、水門等の遠隔操作化及ぴ集中管理化を図る整備に平成14年度より着手している。
 国分川水系、江ノ口川は高知県知事の管理する二級河川であり、河口には高潮対策として、昭和47年に設置された江ノロ川水門がある。これは津波対策としても機能し得ると認識している。
 しかし遠隔操作化されていないため、高知港海岸における水門等の遠隔操作化及ぴ集中管理化の取り組みに合わせた対応が、高知県で検討されていると聞いている。 江ノ口川水門の遠隔操作化については、高知県から具体的な内容を聞いていないが、具体的な要望があれば検討していく。 

 春名議員 他の自治体にも同じような問題はある。せっかく遠隔操作や自動開閉で、しっかり確保できるのに、水系が違い管理が違うために、その部分だけはぽっかり口をあいているということになると、何のための操作かということになる。全国でも実態も見て、一元的管理ができる方向で検討してもらいたい。